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レーゲンスブルク 2 大聖堂と合唱団 [旅行]

レーゲンスブルクを訪れた最大の目的は、大聖堂付属合唱団(愛称は「レーゲンスブルクドームシュパッツェン(大聖堂の雀達)」がミサで歌うのを聴くためです。
高校生の頃に東京池袋の東京芸術劇場でコンサートを聴いたことがあるのですが、とても素晴らしかったのです。世俗曲も何曲か演奏され、小さな金髪の男の子がモーツァルトの「フリードリヒ坊やの誕生日」を高くよく通る声でとても上手に歌って、本当に可愛らしかった(^^) 

このミサがある日曜の朝、ホテルで私と同じように一人旅中の日本人の男の子と知り合い、ご一緒することになりました。生まれて初めての海外旅行だという彼とはそれぞれの旅についてたくさんお喋りし、とても楽しい時間を過ごせました。しかも彼は、教会内や移動中に素敵なエスコートをしてくれて、「日本男子も一度ヨーロッパを経験すると立派なジェントルマンになるもんだ」と私をいたく感心させてくれたのでした。

合唱団の本拠地でもある聖ぺテルス大聖堂の尖塔。
聖堂の大きさに比べて周囲の広場や道などのスペースがコンパクトな為、私の腕とカメラでは全体を入れて撮影することは出来ませんでした。だから全ての写真でほとんど塔のみしか取ってません・・

雲間より出でて聳え立つ、といった趣きの威厳のある建築ですが、でもどこかに女性的な優美さも感じられました。内部はステンドグラスがとても美しく、しかし窓からの光と少ない照明以外にはほとんど灯りが無い為薄暗く静まりかえり、そこがまた趣があって良かったです。

写真はなぜだか割と明るく撮れてます。
堂内には笑みをたたえたきれいな美しい天使の石像があって、「スマイリングエンジェル」と名付けられ名物になっていました。説明書にはアルカイックスマイルと書いてあったのですが、日本の弥勒菩薩のような神秘さはありません。ヘンな例えで恐縮ですが、ペコちゃんに似てます。口角の上がり方とか。

10時の開始時刻になると合唱隊がしずしずと入場して整列し、ミサが始まりました。
進行に従い、神やキリストを称える歌や信仰告白の歌などを歌っている模様。コンサートではないので当然ですが拍手が起こる訳でもなく、粛々にして淡々と進行していきました。 
これほどのミサに参加するのは初めてだったので、緊張していたのと物珍しさとであまり集中できなくて、合唱団の様子はあまり印象に残っていません(^_^;) 
祭壇上がステンドグラスから差し込む太陽の光とろうそくの灯りで照らされて、とても綺麗だったなあ、とかその程度なんです。
しかし参列者も賛美歌を歌う段になると、これは嬉しくて張り切っちゃいました。コラボだコラボだ、とかバカなこと考えてました(笑)

その内、何が起こったのか周りの人がいっせいに立ち上がり、突然隣の女性が笑顔で手を差し伸べてきたので、私も反射的に右手を出しました。そして笑顔でにぎにぎ。
続いて彼女の向こうの人とも、前の人とも後ろの人とも。まわりも皆、大握手会。こ、これは何?楽しいけど混乱。
帰国してから調べたところ、「平和の挨拶」という式次第であったらしいことが分かり、ようやく腑に落ちました。初体験で驚きましたが、なんともいえず心が温まる体験だったように思います。

更に別の日になりますがレーゲンスブルク駅でのこと、これも偶然にも、息子さん二人がかつて合唱団の団員だったという女性とお話することが出来ました。駅でまごまごしていた私のことを(多分年端もいかない女の子だと思って(笑))助けて下さった方なんですけどね。聞けば、15年程前に日本公演にも付き添ったことがあるそうで、それは丁度私が合唱団を聴いた頃と重なります。
「私もその公演を聴いたかもしれません」「きっとそうよ」
と盛り上がりました。これも嬉しい出会いでした(*^_^*)


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レーゲンスブルク 1 街の様子 [旅行]

レーゲンスブルクはドイツの南、ウィーンからは特急で約3時間ほどの距離にある、落ち着きと品のある美しい街です。飛び石連休的に都合3日間滞在しました。
なぜかどの日も午後到着して午前中早めに絶つ、というスケジュールになってしまったので、名所旧跡巡りを堪能というわけには行かなくなってしまいました。その代わり、のんびりと街中を歩き回って趣きたっぷりの街並みを味わいました。

私が泊まったホテルは大聖堂ファサードのまん前に立地している、その名も「Hotel Am Dom」。
2階の朝食室の窓からは最高の眺めが得られます。(ただしこの時はファサードが工事中でしたので残念でしたが)小さいながら清潔で居心地の良いホテルでした。ホテルの人も気持ちの良い人達で、また機会があったなら泊まりに行きたいと思っています。

ホテルは緑色の方です。お隣のピンク色の建物ははレストランで、2日後のイタリア対ドイツの試合の日だったかな、店内のモニターで試合を楽しむ人達でものすごいことになってました。

レーゲンスブルクは第2次大戦の爆撃をまぬがれたので史跡がたくさんあるのですが、中でもライン川に架かるこの橋はローマ時代に建造されたヨーロッパ最古の石橋なのだそうです。



重厚な橋脚。
合間を水が流れていく様子がなんとなく気に入って、ずっと眺めていました。川の流れは結構速かったです。川下に当たる反対側には水鳥がたくさん羽を休めていました。
橋のたもとには「ヒストリッシェ・ヴルストキュッヒェ」というドイツで最古のソーセージ屋さんがあり、薪で焼いた小指サイズのソーセージが名物になっています。お味は、うーん、香りは良いんですけどね。ちょっと脂っぽかったかな。
この日は土曜日で、どこの広場にもビアガーデンが出現して大賑わいでした。屋台ではポテト料理とか豚肉のローストとか、美味しそうなものが一杯♪ちょっとつまんでみたかったですが、ソーセージ屋で飲んだビールが、ウィーンで悪化した風邪のせいか音速で酔いが回ってきたのであえなくおあずけ。

大聖堂の前では音楽祭も開かれていて、賑やか・・・というよりやかましく、その喧騒は真夜中まで続いてました(-_-;)

 


ホテルのすぐ近くにお寿司屋さんがありました。寿司の普及には目をみはるものがありますね。正直レーゲンスブルクで見るとは想像したこともありませんでした。
別の日に試しに買ってみたのですが、これがまた想像をはるかに上回る不思議な食べ物でした。
見た目はなかなか良いんですけどね~。寿司飯が酢飯じゃないし、魚が魚の匂いがしないのです。ワサビも辛くありませんでした。醤油は醤油でしたが。
不味いというよりは・・なんて言うか味が無いんですよね。追い求めても探り出そうとしても寿司の味がしない。かといって、他の味も大してしない。
日本人として複雑な心境でしたが、残したら罰が当たると思ったので全て頂きましたよ。
食べたのに口の中と胃袋が寂しかったです(^_^;)


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グリニッジその2 [旅行]

この時期ロンドンは日中の気温は30度以上あったらしく、この日も泣けてくるほどの良い天気で、それはもう暑かったです。
グリニッジ天文台は小高い丘の上にあるので、長くはないけれど勾配の急な道を登るのはちょっとした苦行でした。
往きも帰りも見かけたのが、短い草に覆われた斜面を爆笑しながら転がり落ち競争をしている子供達、しかも多数。この斜度でよくやるなあ、とそのパワーに脱帽。


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グリニッジ [旅行]

今年の6月~7月にかけて、ロンドン、オーストリア、ドイツを旅行しました。
随分時間が経ちましたが、やっと写真もまとめられたので、簡単な旅行記にしてUPしたいと思います。つい思い入れが強くて、長々と書いているところもありますが、どうぞ読み飛ばして下さいませ(汗)

 

*********

ロンドンは日本から欧州への入り口として、最初と最後に滞在しました。来るのが3回目なのでそこそこ慣れてきて、ある程度自由に動き回れる感覚でラクです(でもこういう時こそ気のゆるみから来るアクシデントに要注意なんですよね)
6/22に到着しその日は寝て、6/23は美術館&ぶらぶら歩き、6/24はグリニッジに行きました。

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