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LFJ2007 1日目 [ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン]

今年も「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」の季節がやって来ました。テーマは「民族のハーモニー」で、誰か一人の作曲家をクローズアップするのではなくヨーロッパ各国の国民楽派などの音楽を取り上げるということです。
私は今年も全部で3日間聴きに行く予定ですが、早速3日のマイ初日の様子を書きます。
といっても、この日はコンサートは1つだけで、無料のイベントを中心に聴いて回ってました。昨年もそう思ったんですけど、お祭りなのでいるだけでも気分が華やいでなんともいえず楽しいんですよね。

*アンヌ・ケフェレックのピアノコンサート
プログラムは全てラヴェルで、「ハイドンの名によるメヌエット」「古風なメヌエット」「亡き王女ためのパヴァーヌ」「鏡」。
「鏡」が一番聴きたかったのですが、絵画を見ているような色彩感溢れる音色と、それを紡ぎだすケフェレックさんの気魄の手触りのようなものが感じられて、ピアノコンサートに来たんじゃないような気がしてしまいました。

*チェロのマスタークラス
昨年すっかりマスタークラスの面白さにはまってしまって、今年も聴きに行きました。
講師はアンリ・ドマルケットさんというフランスのチェロ奏者で、生徒は芸大の学生さん、曲はコダーイの無伴奏チェロソナタでした。
私はロマン派以降の曲(オペラや歌曲以外)はあまり知らない上、特に東欧などの国の作曲家や民族風の曲についてはほとんど何も知らないので、何でもいいので何か得るところがあればと気軽に聴きにいったのですが、とても興味を刺激されました。
講師の方は民族風を強調したジプシーの歌のような演奏で、生徒の方は「でも、あくまでもクラシックの曲」という対照的な演奏であった為、異なるスタイルでの演奏を一度に聴けたのも面白かったですし。曲って本当にさじ加減ひとつで印象がガラッと変わるな、と改めて実感しました。
それに、普段ピアノの先生から言われる「もっと色々出して」という言葉が、”何が”というのかがちょっと分かった気がしました。書きにくいのでここには書けないんですけど(汗)

あと、今年から講師と生徒の氏名や指導曲の一覧表を作って配布してくれるようになり、これは良いサービスだと思います。

*講演会:青島広志「国民楽派の音楽家たち~ムソルグスキーと5人組」

テレビでも人気の青島広志さんが期間中連日講演をなさっていると知り、以前「誰でもピカソ」に出演された時「舞踏への勧誘」の華麗なレクチャーに大爆笑して以来ファンになった私はいそいそと聴きに行きました。


「おこめギャラリー」という場所で行われた1時間のレクチャーだったのですが、「ロシア5人組」に関しての笑えて為になるお話しで、私は恥ずかしながら知らないことばかりだったのでとても興味深かったです。おかげで私は生まれて初めてロシア5人組の名前を全員覚えました!
5人それぞれの代表作を電子ピアノで弾きながら(時々歌いながら)紹介して下さって、その中で最も活躍しなかったキュイという人の曲は知られていなさ過ぎて譜面が見付からず、ようやく探し出したのだそうです。
5人組の似顔絵をホワイトボードにお描きになったのですが、ムソルグスキーの顔がすごくて客席大爆笑。

この会場ではカメラはダメだったので、上の写真は別の時間に行われたオープンな展示室での同様の講演の模様です。「テレビとおんなじ人だー」と感動してました。

レクチャー後、おこめギャラリーのショップを覗いているとお仕事を終えられた青島さんもお買い物中でした。何か買われていたみたいです。本当に楽しい方でした♪

*マングース

思わず「むきゃ♪」と吹き出しを書き入れたくなってしまいます。
地下の展示室にマングース(というかのだめ?)がいて、時々記念撮影の列も出来ていましたよ~。
本物を見たのは初めてですが、漫画で見たのとおんなじ雰囲気で、凄いなーと感心。
それにしても・・・ディズニーランドにミッキーがいるのは当たり前、というのと同等のレベルでフォーラムに溶け込んでいたような気がしました。

*丸の内界隈

国際フォーラムの面する丸の内仲通りがフラワーアレンジメントのギャラリーになっており、色鮮やかな花々が目を楽しませてくれます。視線の上にも下にも、たくさん。お花を飾るだけではなく、ちゃんと作家やアレンジのコンセプト、使用した花類も書かれていました。れっきとした「作品展示」なんですね。
フォーラム内は人で溢れかえっているので、公演やイベントの合間にこういう所をそぞろ歩きすると神経も休まります♪

5月晴れの続く都心は日中暑いですが、日が落ちると非常に涼しいです。そしてコンサート会場には冷房が良く効いて、寒いです・・・


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コメント 3

スザンナ

お久しぶりです。
今年も行かれたんですね(というか、進行形ですねっ!)いいですね~!
チェロのマスタークラスに興味があります♪
民族音楽はその国の人々に受け継がれている血みたいなものがありますよね、他国の人が同じように表現するのは難しいでしょうね。
by スザンナ (2007-05-05 23:57) 

mimi

演奏の「さじ加減」って難しいけど、そこを追求していくことが一番楽しかったりしますよね。青島さんの話も面白そうですね。
私もこの日、この会場へ行ったのですが、最終公演のチケットしか入手できなかった為待ちくたびれて(?)アルコールも入り、ほろ酔いでピアノトリオを聴いてきました。それはそれで、気持ちが良かったです(笑)。
私も、丸の内仲通りのお花、素敵だなーと見とれていました!ピンクの紫陽花が、もこもこしてて可愛かったです^^。
by mimi (2007-05-07 02:18) 

はっさく

>スザンナさん

チェロのマスタークラス、本当にとても良かったです。
人のレッスンを聴くのって勉強になりますね。冷静でいられるせいもあるし(笑)、違う楽器の方がピアノを客観的に考えられるからかもしれません。

今回は、本物のジプシーの人達が公演もあったそうなんですよ。そして聴いた人達に熱狂の渦を巻き起こしたみたいなんです。皆踊っちゃったらしいですから。
きっとそれが本物であり、血の成せる技なのかもしれませんね~。
でもそういう体験を取り込みながら、自分なりのものを築いていけばいいのでしょうね。


>みたさん

みたさんはお友達と御一緒に行かれたんですね。仲間と一緒にほろ酔いで音楽、良いですね~v 来年ぜひやってみたいです。
お花の写真もっと撮りたかったのですが、5日は暑過ぎて6日は雨降りであいにくでした。

青島さんの講演は、無茶苦茶な事も時折喋ってるんですけどね。それでも心に残ることが多いので、お話し上手なんだと思いますし、私には相性が良い方なんだろうと(笑)
私もいつか「さじ加減」で頭を悩ませられるようになりたいです。
こういう機会に素晴らしい音楽家の方たちの演奏や言葉に触れられるお陰で、頭の中で思い描ける音色はそれは素敵なものになっていくのですけど・・(笑)
by はっさく (2007-05-07 20:23) 

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