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エマ・カークビーリサイタル 2/21 [音楽鑑賞]

ハクジュホールでソプラノのエマ・カークビーとリュートのヤコブ・リンドベルイによるデュオ・コンサートを聴いてきました。

当初は「デュオ~?エマさんの曲数が少なくなるのはいやだなあ」と思っていたのですが、終わってみればリンドベルイ万歳!でした。公演後、検索をかけて色々な方の感想を読んだのですが、やはり軒並み絶賛です。私も、音がそのまま言葉であるような豊潤で輝きのある音色と、最高に安定したテクニックに「リュートってこんなだったかしら?」と驚きながら、我知らず惹きこまれてうっとりしてしまいました。
どこかの国の伝説で、リュートの音色で魔法を起こしたり、国を海の底に沈めた吟遊詩人の話がありませんでしたっけ・・・。そういう人に見えました、リンドベルイさん。

エマさんの方ですが、残念なことに本調子ではないようでした。ツアーがハードスケジュールだったので疲れていたのかもしれません。低音を出す時に微妙にしゃがれ加減になったり時々苦しそうでした(涙)が、鈴を震わすような声は相変わらずで、輝かしい美声を堪能させてもらいました。

プログラムは個人的に今回初めて聴く曲が多く、その中ではシュッツの「おお、イエス、快い御名よ」とストロッツィの「聴いて、恋するものたちよ」が佳曲で、気に入りました。エマさんにも合っていたと思います。
「麗しのアマリッリ」も歌われたのですが、これも素敵でした。私は「イタリア古典歌曲集」に入っているエディションで、オーソドックス(真面目そーな)にしか歌ったことがないので、古楽風に装飾音のたくさん付いた洒落たバージョンも歌ってみたかったな~と思います。

鳴り止まない拍手に応えてアンコールも4曲!締めくくりはパーセルの「夕べの讃歌」を歌ってくれました。大好きな曲なので大感激でした。「アレルヤ・・・」ってリピートするところがまるで子守唄みたいで、心が安らぐんですよね。素敵だった一夜がこれで本当に幕を下ろすんだなって、穏やかにそう思えました。

この晩のエマさんの衣装は、花模様が描かれた明るいブルーグリーンのタフタドレスに、藤色の丈の短い半袖ジャケットを重ねたもの。ローラ・アシュレイのような「英国」って雰囲気のドレスで金髪のエマさんに似合ってましたよ♪

しかし・・・ハクジュホールは狭いです。製薬会社の建物の中にあるためあまり贅沢なスペースは取れなかったのかもしれませんが、300席のホールとしてはロビーがあまりにもミニマムで、開演前や休憩時間は人で埋まってました。なんか疲れちゃいました、やれやれ。


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Cecilia

お久しぶりです。
スザンナさんもnyankomeさんも行かれたそうでうらやましいと思っていましたが、はっさくさんも!
いいなあ~!
by Cecilia (2007-02-26 16:52) 

はっさく

Ceciliaさんお久しぶりです。
非常に気ままで不定期な更新にも関わらず、コメントありがとうございます。

一昨年のリサイタルのように、芸術劇場などの番組で放映してくれたらいいですよね。録画はしていたのか分からないんですけど・・・
エマさんのリサイタルだけは何があっても、と思っているのですが、当日までハプニングなども無く無事に聴けて良かったです♪
by はっさく (2007-02-27 13:52) 

nyankome

私も、今まで聴いたコンサートの中でも忘れられない一つになりました。
大阪のプログラムはダウランドとパーセルでしたが、そちらのプログラムも聴きたかったです。
私の大好きな「アマリッリ麗し」などイタリアものからフランスのエール・ド・クールまで多彩なものですね。
by nyankome (2007-05-13 15:02) 

はっさく

>nyankomeさん

会場毎に違うプログラムでの公演だと、「あっちの方がいいなあ」と思うことありますよね。すごく好きなアーティストだと頑張って複数公演聴きに行くこともありますが、さすがになかなかお財布や日程が・・・厳しいですね。
nyankomeさんも「アマリッリ」がお好きなんですね!良い曲ですよね。
エマさんのも素敵でしたが、私はドミニク・ヴィスの歌う「アマリッリ」も好きです♪
by はっさく (2007-05-13 20:59) 

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