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5/5のLFJ その2 [ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン]

20:30~ 
相田みつを美術館「カンナビヒ」

ジャン・フレデリック・ヌーブルジェ ピアノコンサート
・ハイドン ピアノソナタ第32番ロ短調
・モーツァルト ロンド ニ長調
         アダージョ ロ短調
         ピアノソナタ第11番 イ長調「トルコ行進曲付き」

この会場は定員100名ほどと、とてもこじんまりした空間です。壁には相田みつをの額が一面にかかり、でも美術館というよりはプチホテルのロビーみたいな雰囲気。ピアノもブラウンカラーのスタインウェイで、これがサロンコンサートの感じを醸し出すのに一役買っていました。

ヌーブルジェは弱冠20歳。プロフィールには「パリ国立高等音楽院の各科で最高位を獲得」とあります。若いけどすごいんですね。淡色の髪の持ち主で眼鏡をかけていて、繊細で真面目そうな見掛け。どこかシューベルトの肖像を彷彿させます。タッチが優しく、とても端正な演奏でした。
でもなんとなく「違うなー」と感じてしまいました。ロンドニ長調は、4月に聴いた野平さんの演奏の方が私の好みだったなと思います。好みでしか感想を書けなくてお恥ずかしい。
アンコールを2曲も弾いてくれたのですが、それはショパンっぽい曲で、私はどちらかというそれの方が彼には合っていると思いました。本当に綺麗な音で、まるで清流の流れのようにメロディが流れていくんです。うっとりしました。

※※※

夕ご飯も屋台村。さすがに飽きてきました。中庭のテーブルはいつも混雑していてなかなか座れないし。
明日は別の場所で食べるぞと密かな決意を固める私でした。

フォーラム内のレストランが出している屋台に、サングリアで作ったグラニタがあったのでそれを食べてみました。
カキ氷にサングリアをかけ、フルーツのコンポートを盛って練乳をかけたもので、ボリュームがあって安くて、しかもめちゃめちゃ美味しかった。暑さと興奮でほてった心身に気持ち良かったです。
グラニタを口に運びながら放心していると、同じテーブルのご夫婦に「美味しそうですね」と声をかけられました。
そこからちょっとした会話が始まりました。
この方達も、次に私が聴くコンサートに行かれるのだそうです。
「夜遅いときついですよね」「こんなに夜遅く始まるコンサートは生まれて初めてよ」「でもこれ位しかチケット取れなかったんだよなあ」
ほんと、チケット取りは大変でした。あっという間に売り切れで・・・。

4日間で他の来場者の方と会話らしい会話をしたのはこの時が初めてで、なんだか嬉しい気分。家族連れとか友達連れとかの人が多いんですよねー。私も誰かと一緒に来たかったな。

※※※

22:15
ホールB7「ダ・ポンテ」

ニコラ・アンゲリッシュ ピアノコンサート
・幻想曲ハ短調 k.475
・ピアノソナタ第10番 k.330

ピアノの名手、という印象でした。ヌーブルジェよりも力強さがあり、人の心に届く音という点でも上かと思いました。アンコールはこの人も2曲。リストっぽい曲とバッハっぽい曲。バッハっぽい方は素敵な曲で、曲名が分からないのが残念。
やはりこの人もアンコール曲の方が良かったと感じました。拍手がなかなか鳴りやみませんでした。

段々、モーツァルトのピアノ曲が難しいというのはどうも本当かもしれないと思ってきました。LFJの中で「うわー、なんて素敵」と思ったことがないです。理由はよく分からないけど・・・。
モーツァルト以外だと、「いい曲だなあ、素晴らしい音色だなあ」と感動することが多いのに。

次の日は朝9時位にフォーラムに来なければいけないので、最後のカーテンコールの前に会場を出ました。


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