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LFJ2007 5月6日のコンサートと無料イベント [ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン]

最終日の6日は、なんと雨。それも本降り。
お昼前に国際フォーラムに入ったのですが、広場のテーブルが屋根のある方にぐっと寄せられていて、閑散とした感じは否めません。屋台村も早々と店じまいするところもあり、せっかくの最終日というのに盛り上がりに欠けてしまって残念でしたね~。でも空いてる時こそ屋台村でご飯。ロコモコ丼を買って食べました。ハンバーグが焼き立てでホカホカしていて美味しかったです。(いつも写真を撮り忘れるんだな・・)

しかし、一歩屋内に入るとこの人の海です。

更に展示ホールに行くと、無料コンサートの時間など立錐の余地も無いほどの大盛況。雨を避けてみんなここに集合していたのか~。丸の内オーケストラによるアップテンポでキラキラしたチャイコフスキーバレエ曲や、企業ブースのミニステージから朗々と響いてくるエキゾチックな歌声に盛んに拍手が起こっていました。

*講演「国民楽派の音楽 フランス編」

またもや青島さんの講演です。
ラモーからメシアンまでをざっと辿った、フランスの音楽史を軽く俯瞰するような内容でした。また、古典派やイタリアその他の国の音楽と比較した説明もあったので数多くの作曲家の名前・曲が登場し、前回聞いたロシア5人組編と比べて発展性のある内容というか、”音楽史入門の入門 ちょっと横道編”的にも聴ける印象がしました。

前にテレビで見たベルリオーズの交響詩の話も生で聴くことが出来ましたv 演奏無しのアッサリバージョンでしたけど、きっと青島さんお得意かつお気に入りのネタなんだろうなと思いました(笑) それからビゼーとその奥さんのエピソードも会場の同情を誘っていました(ように見受けられました)。「カルメン」のあらすじは主要3人しか出てこなかったけど分かりやすくて良かったですよ。
サティのヘンなタイトルの曲、そう、「干からびたナマコの胎児」を朗読付きで演奏して下さったんです。それと、誰かの”エジプトのヒエログリフの碑文”をイメージした曲も。どちらも楽譜を見たことはあるのですが弾きたいという気持ちになったことはなく、この日聴いてみてやっぱり弾かなくてもいいと思いました。

私が青島さんのお話が好きなのは、なんというかとても真似たい・学び取りたい部分があるからなんですね。最重要点に絞り込んで、笑わせて・興味を持たせて・記憶に残る話術(さりげなく自己アピールと業界宣伝も織り込んで)を身に付けたいと願う今日この頃です。

 

*ヴァイオリンとピアノ デュオコンサート
マルティヌー「ヴァイオリンソナタ 第3番 H.303」
シベリウス「5つの小品 作品81」

ヴァイオリン:ラファエル・オレグ、ピアノ:エマニュエル・シュトロッセ

どちらも初めて聴く曲でした。シベリウスはともかく、マルティヌーは名前を聞いたことがあるだけ。どんなタイプの曲なのか、ドキドキ(予習さぼりました)。曲目解説には「ニューヨークで書いた傑作。特に第2楽章は夢見るような美しい世界が展開する(抜粋)」とありました。ああ、でも、良く分からなかったわ~。やっぱり普段聴かない傾向の曲は予習していかないと勿体無いですね。
シベリウスは演奏前にオレグさんから、5曲それぞれのリズムについてワルツ、マズルカ・・・など、日本語まじりで解説がありました。おしゃれで少しサロン風の雰囲気も漂わせた曲で、これはシンプルに楽しめました。
ただ、オレグさんは少しお疲れ気味のように見え、演奏が冴えなかったような気がしました。昨日のマスタークラスの時と音の輝きがまるで違うんですもの・・・。
でも最終日の最後の公演ですからねー。このお祭り、短期間でいくつものコンサートに出演するアーティストもいますので、ほんとにハードだと思います。

オレグさんもシュトロッセさんも、実は昨年のLFJマスタークラスで見初めた(と言ってはおかしいですが)方々でした。演奏はいうまでもなく音楽を語る語彙がとても豊かで含蓄に富んでいて、教え方が柔らかく人柄に奥ゆかしさを感じ、とても印象に残っていました。それで今年、お二人一緒の演奏会を見つけたので大喜びでチケットを取ったという訳なんですが、こういう成り行きから好きな演奏家を見付けるなんてこと、一般人にはなかなかない機会ですよね♪!

さて、上記公演がラストでした。雨降りの侘しさも手伝って、昨年以上に立ち去りがたい気持ちを抑えて家路に向かいました。来年のテーマはシューベルトだそうです。シューベルトといえば歌曲王。歌曲のコンサートがぐんと増えるのでしょうか。非常に楽しみです!

 

*小曽根さん

いつ撮ったのか忘れてしまいましたが(5日夜だったような気がします)、ピアニストの小曽根真さん。メディアのインタビューを受けていらっしゃるところを横から撮らせて頂いてしまいました。まだ生演奏をお聴きしたことはないのですが。インタビューに答えてお話しされている様子は、凛としてカッコよかったのです。
幸運な人は何人ものアーティストとすれ違ったり拍手やサイン、記念撮影に応じて頂いたりしているみたいですね。私はおマヌケなので、こういう分かりやすいシチュエーションに出会わないと全然気付きません(汗) 


 


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えらん

こんにちは~。
はっさくさんは6日もフォーラムに行かれたのですね!
(わたしはめげてしまって、行きませんでした)
あいにくの雨でしたが、最終日もすごく盛り上がったようでよかったです。
小曽根さんは本業がジャズの方なので、今回のガーシュウィンはお得意
だったのではないでしょうか。
クラシックの方とのコラボもたまにされているようなので、機会がありました
ら是非聞いてみてください♪
by えらん (2007-05-14 00:31) 

はっさく

>えらんさん

こんにちは。お越し頂きありがとうございます。

小曽根さんの演奏はテレビで数回観たことありますよー。
ジャズはほとんど知らないのですが、モーツァルトのピアノ協奏曲をオケと一緒にジャズセッション風に弾いていらして面白い演奏でした♪ 
今すごく人気がありますよね。
写真撮らせてもらったのも何かの縁ですし(?)、今後チェックしてみたいと思います。
by はっさく (2007-05-14 10:55) 

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